17:30…執刀医の男性の先生が病室に来てくださった。
「しっかり固定して骨も大丈夫だったので、明日からのリハビリでの荷重制限はないです。食事は明日から。」
「痛くても動かせるなら動かしてもいいんですか?何日くらい入院になるんですか?」
「動かしても大丈夫ですよ。退院は明日からのリハビリ次第で、家に帰っても動けないと困るでしょ。島渕さんのした骨折は高齢者の方なら10人に1人は亡くなるくらいの骨折なんですよ。」
確かに…大腿骨頸部骨折を調べると、高齢者の転倒で骨粗鬆症の方に多い骨折と書いてる。骨折後は杖や車椅子、寝たきりになったりすることもある、元の生活レベルになるのにはかなりの時間がかかると書いてた。
ちなみに私のした骨接合術はこんな感じでした。↑↑
骨折を受け入れるのに時間がかかり自分のレントゲン写真を写メさせてもらう余裕もなかったので…次回の診察で撮らせていただこうかな…
撮らせてもらいました。
先生に私の年齢で大腿骨頸部骨折は珍しいと言われた。念のため後日、骨密度の検査をはじめてした。
思ってた通り丈夫な骨だった。
ってことは…相当な衝撃で折れたってことなので、もしも頭とか打ってたらこんな怪我じゃ済まなかったのかもしれない、生きてて良かった!と、この時思った。
18:00…息子が荷物を届けにきた。
頼んだものをちゃんとジップロックに小分けしてくれてた。私のおパンツも綺麗にたたんで入れて持ってきてくれた。
頼んでない、アルフォート、グミ、チップスターまで甘い辛いバランスよく選んで買ってきてくれた。
看護師さんに見つかり食べ物の差し入れは禁止らしく、持って帰ってね!って言われた。
息子も高2の夏骨折し手術してるので私の痛みが少しは分かるようで、優しい。kanayoga.hatenadiary.com
何日入院するか分からないので、とりあえずご飯代を渡して、家のことを頼んだ。
自転車で来てた息子に帰り際、自転車だけは絶対に気をつけて!!としつこく言ったらウザがられた。
ちなみにこの時、娘にも手術して入院した事を伝えたが、その時お付き合いしてた彼氏くんとごたごたしてたらしく、23歳女子は母より彼氏、反応が薄くそれどころではなかったようだ。
19:00…看護師さんが様子を見にきた。
痛みが我慢できない時はもう一つ強い痛み止めがあるらしいが、我慢出来たのでとりあえずこのまま様子見。
今日はベッドの上で過ごさないといけない。トイレ行きたいならオムツかカテーテル。水分もとってないし我慢できそう。
明日からは動いても大丈夫だけどトイレに行く時は1人で行かないでナースコール。
血圧、熱を計って、左肘の擦り傷の手当てをしていただいた。
21:00…食べれない、動けない、やる事がないから寝ようとしてみたけど、寝れない。
痛みと空腹と機械の音と誰かのイビキで全く寝れない。
寝たいのに寝れない、考えることはこれからの不安。長い夜だった。
ティッシュを耳に入れたりしてみたがダメだった。
23:00…寝れないストレスと不安でまた泣けてきた。たまらずナースコールを押す。
昨日もあまり寝てない、このままだと寝れそうにないので寝たいと伝えた。術後の興奮⁈麻酔のせい⁈なのか。
眠剤をもらって目を瞑ってみた。
術後1日目…6月7日
1:00…ダメだ。全く寝れない。
機械の音、誰かのイビキがどうしても気になり寝れない。
家に帰りたい。何でこんな所に私はいるんだろ。
何でコケてしまったんだろ。あと何日こんな夜を過ごすんだろ。
頭がおかしくなりそうだった。
5:00…5時を待って手術後はじめてトイレへ行くためナースコール。
痛くて動けなければカテーテル入れるよ、と言われたけど、それは嫌だったので看護師さんに見守られながら1人で車椅子に移動した。
高齢者の方は術後しばらくはベッドから起き上がることも出来ないらしが…
私は高齢者じゃない!!左足以外は元気だ!!
昨日先生にも骨はボルトでしっかり固定してるし、傷口も普通に動く程度じゃ開くことはないと言われたので、痛みは我慢してトイレに行った。
動きはゆっくりだけどトイレは問題なし!!手で傷口を軽く抑えて動くと少し楽かも⁈と発見した。
7:30…久しぶりの食事
パンとスープと卵の何かと牛乳。
12:00…お昼ご飯
ご飯より早くリハビリをしたい。家に帰りたい。
また突然泣けてきた。気持ちがコントロールできない。食器を回収しに来た方が気づき「大丈夫ですか?」と声をかけられた。
直ぐ看護師さんがきた。
昨夜の出来事を話し今夜は早めに眠剤を飲むことにした。
睡眠不足で頭がボーッとする。
こうなったら1日ても早く退院するしかない!!頑張るしかない!!気持ちを切り替えた。
ベッドの上で腹筋したり左足を使わないで出来ることをやりながらリハビリを待った。
13:30…リハビリ担当の理学療法士さんがきた。ご挨拶をしリハビリの前に家の構造をきかれた。
玄関の段差有、階段有、手すり有、など…
退院するにはリハビリの点数?!が高くないとダメらしい。家に帰って動けるレベルにないと退院許可はでないとのこと。
昨日までの痛みが今日はマシになってる、トイレにも行けた事を話しながら、リハビリのお部屋までは車椅子で移動した。
いよいよリハビリ開始!!集中!!
先ずは両手松葉杖で左足を浮かせて歩いた。術創部は痛むけど我慢できる。ランで鍛えた右足と体幹、筋トレ効果もあり問題なく出来た。階段の上り下りも出来る。
上手いと褒められる。
実は息子が骨折した時に遊びで松葉杖借りて試した事があったことを伝えた。
荷重制限なしなので、左足を軽くついて片手松葉杖の方が歩きやすいかも⁈と思い、試させてもらった。やっぱり歩きやすい。
他にも方向転換したり、玄関の段差をイメージして上り下り。
全部できた!!絶対に高得点とったと思った!!
PTさんも私がここまで動けるとは…と驚いてた。持ってる筋力や運動習慣だと言われた。
退院時もらった書類に点数があった。⭐︎優秀⭐︎↑↑
リハビリの結果を先生に報告して、今後どうなるかが決まる。
松葉杖一本だけ借りて病室へ戻った。
トイレもナースコール無しでオッケー。
リハビリで廊下を歩くのもオッケー。
退院の希望が見えて、少し元気になった。
つづく。。